STはホントにマメだ。前日に立てた予定通りにことが進んでいく。
なぜか猛暑な客室で、全裸でアッパーシースかけても暑くて。深く眠ることができずに目が覚め、最上階のレストランで朝食を食って、予定の9時55分にホテル出発。目的は温泉だ。
30代でないとでゲットしてあるCDをかけながら道東道を通る。しかし車がいない。さる政治家が、
「人に会うより熊に会うほうが多い」
と言ったのはあながち間違いではない。
高速道路両脇は少し遅い紅葉。ていうか黄葉。行った事ないが、ドイツ風だ。アメリカバーモント州といった風情もある。遠くに見える山の頂上は白く雪がかぶっている。
日帰り温泉に行くのでタオルを取りにST宅に寄り、鹿追町の菅野(かんのん)温泉へと向かう。
未舗装の道路を通ってまず着いたのは、鹿湯。川っぺりの露天らしい。車を降りとことこ歩くと、キャンプ場の炊事場の先にその露天は見えた。うわ、露天風呂というより水溜りだ。脱衣場なんていう施設はなく、申し訳程度に敷かれたマットのようなものの上で服脱いで、そこらへんにおいて置くという感じ。まさに野趣たっぷりの風呂でして、かわっぺりから湧き出たお湯を引き入れて、岩で周りを固めただけ。手を伸ばせば川である。湯底も砂。台風の大水が出たら消えてなくなってしまうらしい。
ビデオや写真撮影にはぴったりな人気のなさで、STもデジカメを携えてきたが、「バッテリーを交換してください」のアラーム。風呂に行ったのに風呂に入っている写真が撮れない有様でがっくし。
ところがあがって、林道を歩いてると、そんなアラートは出ずにちゃんと撮れる。摩訶不思議。
続いてすぐ上の、菅野温泉へ。
お世辞にもきれいといえない館内の雰囲気は、湯治場といった風情で、七つの湯はそれぞれ効能が違うらしく、長期滞在して病気を治していく人があとを絶たないという。
ふと窓の外を見れば、鹿三頭が。まさに鹿追町!
ここは携帯が通じないところで、Yとの連絡も取れず、市街地まで出てきてやっと取れたところ、もうSTの家でお待ちかね。いそいで向かう。
3ヶ月ぶりに再会。ST宅でくっちゃべって、Yの車の助手席に納まる。なんかいいように連れ去られるイメージ。
今夜は東急イン。金土日特別プランで、ダブルルームが5500円(ルームチャージ)という破格。ホテル全体をリニューアルしたのか、部屋も狭いながらもきれいでいい。
多めに5MEOを入れるYは、すぐにキマってきて、全身を嘗め回すだけでへろへろだ。まだまだ序の口なのに、
「すごいすごい」
と連発。三便宝でがちがちのマラから我慢汁をどくどく垂れ流している。
普段と同じで騎乗位からはめさせ、STより体重が軽いから好きなように体位を変え、ありとあらゆる手を総動員すればYは、
「陽基さん陽基さん、すごい」
と完全に俺の支配下に。
昨夜の前立腺攻撃に味をしめた俺は、Yに対してもしかける。案の定、形相が変わりハマった。執拗に攻め続け、我慢し続けることが困難になった俺も、RUSHを使わずしても、昨夜あんだけ出したはずなのに、今回も盛大にぶっ放した。
まずは出しておきたい、という感覚に近かった第一回戦。今夜は二回戦も不可能ではない。昨夜からSTがしてくれた、栄養精力満点ツアーのもてなしに、また、菅野温泉で飲んだ(飲まされた)、行者ニンニクドリンクの効用がばっちり利いている。その上三便宝。
実は三便宝。一回イったあとのほうが、すさまじい勃起力を生み、コックリングをしていると、そこからちぎれるんじゃないかと怖くなるほどなのだ。
ということで二回戦。
今回は体位を正常位から変えず、ただひたすらずっと前立腺を攻撃。
「もう、どうにかなっちゃうよ」
「どうにかなりたいんだろ?なっちゃえよ」
Yはタフマンの持ち主なんで、このギンマラでごつごつ掘り込んでも弱音を吐くことはないが、今回の攻めには参ったんじゃないか?10分は同じところを攻め立てたんだもんな。もちろん俺のほうもめちゃめちゃ気持ちよくて、またしてもRUSHなしで最後の一滴までを搾り出すようにイかせてもらった。
二人とも全身で息をして放心状態。来月上京するそうだから、そのときは三回戦も覚悟しとけよ!
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平和園というところで焼肉を夕食に。安いっす。
食後、5MEOが抜けたのでYは帰っていった。明日、朝から仕事だそうで空港見送りはなしなんだ。STも仕事だっていうから、今回はセンチな気持ちは廊下へ出る間際までしかさせてくれなかった。
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翌朝、ホテル前のバス停から空港行きバスに乗って、とかち帯広空港までのんびりと向かう。
今回はお土産をまったく買っていなかったから、空港売店で、豚丼のたれとか塩チョコレートとか珍味詰め合わせなぞを買って機上の人に。前部に席を取っていたからのびのびと帰れた。やっぱ、バーゲンで事前席予約は必須だね。
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12時には東京着。
しかし、なんでJASってターミナルに着機できないんだろ。行きも帰りもタラップ使用のバス乗車だし。邪険だよなー、と思った北紀行であった。